1型糖尿病と2型糖尿病

1型糖尿病(ICD-10:E10)

膵臓のランゲルハンス島でインスリンを分泌しているβ細胞が死滅する病気です。
原因は、主に自分の免疫細胞が自らの膵臓を攻撃するため(自己免疫性)といわれますが、まれに自己免疫反応の証拠のない1型糖尿病もみられます(特発性)。「生活習慣病」的な糖尿病ではありません。患者の多くは10代でこれを発症します。

 2型糖尿病(ICD-10:E11)

インスリン分泌低下と感受性低下の二つを原因とする糖尿病です。
いわゆる「生活習慣病」の糖尿病と言えばこちらを指します。感受性低下(インスリン抵抗性が高い状態)、膵臓のインスリン分泌能低下が主な原因です。遺伝的因子と生活習慣がからみあって発症する生活習慣病で、日本では糖尿病全体の9割を占めます。