痩せていても糖尿病になりやすい原因

糖尿病といえば太っている人というイメージがありますが、太っていない人でも糖尿病を発症しやすい人がいます。
この遺伝子変異を、徳永勝士・東京大教授らのグループが発見したとのこと。

患者と健康な人、計3268人の遺伝子を分析した結果、この変異を持つ人は変異のない人に比べ、糖尿病になる危険性が1・75倍に上昇しました。特に肥満でない人に限ると、危険性が2・51倍に。
糖尿病につながる遺伝子は数多く見つかっているが、非肥満型のリスク遺伝子は初めてのことで、米人類遺伝学会誌に発表するとのことです。

遺伝子名称:KCNJ15
機能:膵臓の細胞でインスリンの分泌を抑えるたんぱく質を作り出し、インスリンの分泌が減ると、筋肉や脂肪の細胞が血液中の糖分を取り込まなくなるため、太りにくいが、糖尿病になりやすくなるとのこと。新たに見つかった変異は、この遺伝子の働きを過剰に高めることから、インスリン不足となり、やせ形で発症する危険を高めるとみられている。