自律神経障害とは

自律神経は意思とは無関係に心臓や血圧、胃腸の動きを調整するものです。

これが高血糖により阻害されると、脈拍数が運動時にも変化しなくなったり、立ったときに血圧が下がりふらついたり、食事しても胃腸がうごかずもたれる、下痢、便秘なったり、排尿がうまくいかない、勃起障害(ED)になるなどの症状が出ます。

また、インスリンや経口血糖降下薬で低血糖が起きた場合に低血糖症状が現れない「低血糖無自覚」も、自律神経障害にによるものです。

自律神経障害の治療は、血糖コントロールはもちろんですが、自律神経障害による症状による事故を防ぐことが必要になります。つまり症状によって治療が異なってきます。

例えば、起立性低血圧であれば起床時、お風呂、トイレなどではゆっくりと立ち上がるようにします。この症状の場合、低血圧だからと言って血圧を上げることはしません。

排尿障害であれば泌尿器科にかかる必要があります。神経因性暴行があれば尿路感染症の危険があるため、カテーテル等を用いた治療も必要になります。