糖尿病の食事について

糖尿病の食事療法の基本は、

・過食を避ける ・偏食をしない ・規則正しい食事 です。

つまり、健康的に食事することを心がけることです。

食べすぎ、つまりエネルギーの摂りすぎが血糖値を上昇させる原因です。

糖尿病の食事において、エネルギー摂取量は性別、年齢、肥満度、活動量、血糖値、合併症の内容 等を考慮して決めることになります。

決められたエネルギー摂取量内で、糖質(炭水化物)、蛋白質、脂肪、ミネラル、ビタミンなどをバランスよく摂ります。塩分を控え、コレステロールを控え、また、くれぐれもまとめ食いはしないように気をつけましょう。

1日に必要なエネルギー摂取量

 成人の場合 標準体重×身体活動量
 標準体重(kg)=身長(m)×身長(m)×22
 身体活動量の目安 軽労働の場合 25~30kcal/kg

              中労働の場合 30~35kcal/kg

              重労働の場合 35kcal/kg 以上

              肥満の場合   25kcal/kg  
 ※肥満・・・BMI(体重(kg)÷身長(m)÷身長(m))が25以上の状態

 

バランスのとれた食事
糖尿病であっても糖質は必要です。

バランスのとれた食事とは、糖質の他、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラル、食物繊維を欠かさず摂ることです。

例えば、糖質やタンパク質、資質は活動する源となるものですし、それらの摂取を助け、体の動きを円滑にするにはビタミン、ミネラルが必要となります。

加えて、食物繊維を摂ることは、食後の血糖値の急上昇を防ぐ効果もあります。

また、合併症の動脈硬化を考えれば同じ脂質でも動物性よりも植物性を選ぶことも必要です。腎臓障害を考えれば、腎臓の負担軽減のためにタンパク質ばかりに偏りすぎないようにすべきです。

なぜ、規則正しく摂るのか

食事が不規則になったり、回数が少ないと、体に脂肪として蓄える働きが強くなります。

また、一度にたくさん食べる、まとめ食いをすることは、血糖値の急上昇につながり、インスリンの必要量を増やしてしまうことになります。

朝食を抜く人が多く見受けられますが、一日の活動の源でもあり、脳や体の機能を円滑にするためには必要な食事です。

一日三食、規則正しく摂るようにしましょう。